朝、しっかりスタイリングしたつもりなのに、時間が経つと髪がペタッとしてきたり、頭皮がなんとなく重たく感じたりすることはありませんか?
特に、ケープなどのスタイリングスプレーを使った日は、皮脂や湿気と混ざってベタつきが気になりやすいですよね。
私自身も、朝は完璧にキマっていたはずの前髪が、夕方になるとおでこにくっついてしまっている…なんてことがよくあります。
せっかくスプレーでキープしているのに、そのせいで逆に不快になるのは残念ですよね。
そんなときに気になったのが「ケープの上からドライシャンプーを使ってもいいのか?」という疑問た。
ドライシャンプーといえば、汗をかいたあとや、シャンプーができないときに使うイメージがあるかもしれませんが、実は日中のリフレッシュアイテムとしても注目されています。
今回は、実際にケープを使った髪にドライシャンプーを試してみて、本当にベタつきが軽減されるのかをレビューしてみました。
さらに、美容師さんにも意見を聞いてみたので、「使っても大丈夫?」「スタイリングは崩れないの?」といった疑問にも答えていきます。
実験スタート!ケープの上からドライシャンプーを使ってみた
朝のスタイリング時にケープを使って前髪とトップを固め、普段通りに出勤。
その後、外出やPC作業などをして過ごし、午後15時ごろには前髪にやや重さを感じる状態になりました。
前髪がうねってきて、根元がペタンとする感じです。
このタイミングで、あえて洗い流さずに、ケープの上からドライシャンプーを使用してみました。
実際にスプレーしてみた結果
ドライシャンプーを髪の根元に向かってスプレーし、指の腹で軽く揉み込むように馴染ませました。
すると、すぐに爽やかな清涼感が広がり、髪の根元にふんわりとしたボリュームが戻ってきました。
使用前と比べると、髪のベタつきがかなり軽減された印象です。
ただし、完全にスプレーの質感が消えるわけではなく、「ベタつきがマイルドになる」といった表現の方が正確かもしれません。
香り・使用感・スタイリングの持続性は?
香りはほんのりとしたシトラス系で、強すぎずオフィスでも気にならない程度でした。
使用感はさらっとしていて、根元の軽さが実感できます。
スタイリングの持続性については、ドライシャンプーを使ったあともケープのホールド力はある程度残っていたため、大きく崩れることはありませんでした。
ただし、前髪などの細かい部分は少し柔らかくなるので、気になる人は手直しを前提にした方がよさそうです。
美容師さんに聞いてみた!ケープ+ドライシャンプーの是非
今回のテーマについて、スタイリスト歴10年以上の美容師さんに話を伺いました。
結論から言うと、「ケープの上からドライシャンプーを使うこと自体は問題ないが、目的と使い方によっては注意が必要」とのことです。
ケープの上から使ってもOK。ただし用途に注意
ドライシャンプーは本来、頭皮の皮脂や汗を吸着して清潔感を保つためのアイテムです。
そのため、「汗で前髪が崩れてきた」「根元がぺたんとしてきた」といったタイミングで使うのは理にかなっています。
ただし、すでにケープでしっかり固めた髪に使う場合、髪が白っぽくなったり、ホールド力が一部弱まったりすることがあるそうです。
とくにパウダー系のドライシャンプーは白浮きしやすいため、スプレータイプの使用がおすすめとのことでした。
美容師が教えるうまく使うコツ
プロのアドバイスとして教えてもらったのは、以下の3つのポイントです。
1. 根元だけを狙ってスプレーすること
スタイルを崩さずにベタつきを抑えるには、毛先ではなく「根元だけ」に使うのがコツ。
2. スプレー後は揉み込むように馴染ませる
ドライシャンプーは、スプレーするだけでなく指の腹で軽く馴染ませることで効果を最大限に発揮します。
3. 再スタイリングしたい場合は軽くブラッシングを
スタイリングをやり直す予定があるなら、いったん髪全体に軽くブラシを通してから整えると、質感が整いやすいとのことでした。
美容師さんの話を聞いてみて、やみくもに使うのではなく「狙いを定めて、丁寧に使う」ことが、ドライシャンプーを活かすポイントだと感じました。
結論:ケープの上からドライシャンプー、アリ?ナシ?
実際に試してみた体感と、美容師さんの意見をふまえたうえでの結論としては──
「使い方次第で“アリ”、ただし万能ではない」というのが正直なところです。
ケープで固めた髪にドライシャンプーを使うことで、ベタつきが軽減され、根元のふんわり感が多少戻るのは事実です。
とくに、午後から夕方にかけて髪の重さが気になるときには、ドライシャンプーは便利なリフレッシュアイテムになります。
ただし、以下の点には注意が必要です。
* すでにしっかり固めたセットは、スプレーの水分や粉で若干ゆるむ可能性がある
* 髪質や仕上げたスタイルによっては、仕上がりに差が出る
* パウダータイプは白浮きしやすく、髪色によっては目立つ
つまり、「朝のスタイリングを完璧にキープしながら、ドライシャンプーでリセットもしたい」という期待を100%叶えるのは難しいかもしれません。
ただ、「見た目を整えたい」というより「不快感を取り除きたい」人には、十分に価値のある選択肢です。