体温計が壊れてる？簡単に確かめる方法と正しい判断ポイントを徹底解説

最近、体温計の数値が「高すぎる」「低すぎる」と感じたことはありませんか。

もしかすると、体温計が壊れているのかもしれません。

とはいえ、実際には“使い方”や“環境”が原因で誤差が出ているだけの場合も多いです。

この記事では、体温計が壊れてるか確かめるための簡単なチェック方法を、家庭でできるステップ順に解説します。

電源・音・表示の確認から、タイプ別の診断ポイント、さらには正しい測定環境の整え方まで、誰でもすぐに試せる内容をまとめました。

「この体温計、もう買い替えかな？」と迷っている方は、まずこの記事を読んで原因を一緒に確かめていきましょう。

体温計が壊れてるか確かめる前に知っておきたい基礎知識
1. 壊れて見えるのは使い方や環境のせいかも？
2. 故障を見極めるために必要な3つの視点
体温計が壊れてるか確かめる簡単チェックリスト
体温計のタイプ別・壊れてるか確かめる方法
測定トラブルの原因とその対策
体温計が壊れやすくなる環境と使い方の注意点
それでも直らない場合の最終チェックリスト
まとめ｜体温計が壊れてるか確かめるために今日できること
1. 自宅でできる最終セルフチェック
2. 正しい測定習慣で「壊れてる」と感じない使い方を

体温計が壊れてるか確かめる前に知っておきたい基礎知識

体温計が「壊れてるかも？」と思ったとき、すぐに買い替えるのはちょっと待ってください。

実は、故障のように見えても、使い方や環境による誤差のことが多いんです。

まずは、誤作動と誤測定の違いを理解しておきましょう。

壊れて見えるのは使い方や環境のせいかも？

体温計が変な数値を出すとき、真っ先に疑いたいのが「環境」と「使い方」です。

特に冬場の寒い部屋や、運動直後の計測では、体温が本来より高くも低くも出てしまうことがあります。

たとえば、冷たいワキに体温計を当ててすぐ測ると、実際より低めに出るんです。

逆に、お風呂上がりや発汗後は高めになります。

測定環境を一定に保つことが、体温計の信頼性を見極める第一歩です。

状況	起こりやすい誤差	対策
寒い部屋で測る	低く出る	室温20℃前後で測定
お風呂上がりに測る	高く出る	10分ほど置いてから測定
汗をかいた状態	低く出る	タオルでしっかり拭く

故障を見極めるために必要な3つの視点

体温計が本当に壊れているかを判断するには、次の3つの視点が大切です。

1つ目は動作（電源・音・表示）です。

2つ目は数値の安定性で、連続測定しても結果が極端に違わないか確認します。

そして3つ目が比較です。

別の体温計と同じ条件で測り、0.3度以上の差が続く場合は、故障を疑いましょう。

チェック項目	正常な状態	異常のサイン
電源	安定して入る	途中で切れる・反応しない
音	ピッと鳴る	音が鳴らない／鳴りっぱなし
表示	くっきり見える	表示が薄い・点滅する

環境・動作・比較の3つを押さえておけば、体温計のトラブルの多くは見抜けます。

体温計が壊れてるか確かめる簡単チェックリスト

ここでは、自宅で誰でもできる簡単なチェック方法を紹介します。

工具や特別な知識は不要なので、数分で確認できます。

「なんか最近変だな？」と思ったら、このリストを順番に試してみましょう。

電源・表示・音・時間の基本動作テスト

まず確認したいのが、体温計の「基本動作」です。

電源が入るか、液晶が見やすいか、測定音が鳴るかなど、基本機能を順にチェックします。

動作のどこか1つでも異常があれば、軽度の故障の可能性があります。

項目	確認内容	判断ポイント
電源	スイッチを押してONになるか	反応しなければ電池交換
音	「ピピッ」と鳴るか	鳴らない場合はブザー不良
表示	数字が鮮明に出るか	薄い・チラつくなら寿命サイン
測定時間	毎回同じ秒数で完了するか	時間が短すぎる場合は内部異常

別の体温計と比較して確かめる方法

最も確実なのは、別の体温計で同時に測定して比較することです。

差が0.3度以内であれば正常範囲ですが、それ以上の差が連続して出る場合は要注意です。

比較は、同じ人・同じ部位・同じタイミングで行うのがコツです。

比較条件	ポイント	目安
測定部位	両方ともワキなど同じ場所	違う部位では誤差が出る
測定タイミング	同時に測定する	時間差があると温度変化あり
機種差	予測式・実測式を統一	方式が違うと精度も異なる

数値がバラバラなときの原因を切り分けるコツ

測るたびに結果が違う場合は、測定条件のばらつきをチェックしてみましょう。

室温、体調、測定時間など、少しの違いが大きな差につながります。

特に「予測式体温計」は短時間で測定するため、安定しないことが多いです。

原因	具体例	対策
室温	寒い部屋で測ると低く出る	20℃以上の環境で測定
測定方法	ワキが開いていた	しっかり密着させる
体調	運動直後・入浴直後	10分程度休んでから測る

「壊れてる」と思ったときこそ、条件を整えてもう一度試すことが大切です。

それでも異常が続くようなら、次章で紹介するタイプ別の確認方法を試してみましょう。

体温計のタイプ別・壊れてるか確かめる方法

体温計といっても、電子式・耳式・非接触式などタイプによって構造が異なります。

そのため、壊れ方や確認の仕方も少しずつ違うんです。

ここでは、タイプ別に「どんな症状が故障サインなのか」を整理します。

電子体温計の故障診断ポイント

電子体温計は家庭で最も一般的なタイプです。

壊れているかどうかを見分けるには、表示・音・測定中の挙動を中心に確認しましょう。

症状	考えられる原因	確認・対処法
液晶が薄い・点滅	電池切れ・接触不良	電池を交換・端子を拭く
測定中に止まる	内部回路の劣化	再起動しても改善しなければ故障
音がしない	ブザー部品の不良	測定完了が分からない場合は使用中止
本体が熱い	電子回路の異常加熱	使用をすぐに停止

電子体温計は、落下や湿気にも弱い機器です。

とくに浴室やキッチンなど湿度の高い環境に放置すると、内部腐食の原因になります。

異常が見られたら無理に使わず、安全を最優先に判断しましょう。

シチズン・オムロン体温計の特有トラブル

メーカーによっても、トラブルの傾向には少し違いがあります。

オムロン製は「予測式」が多く、短時間で測定できますが、使い方を誤ると誤差が出やすい傾向があります。

一方、シチズン製はコンパクトで携帯性が高い反面、持ち運びによる接触不良が起こりやすいです。

メーカー	よくある不具合	対処法
オムロン	音が鳴らない・予測値が不安定	時間を守って実測を試す
シチズン	液漏れ・接触不良	電池交換時に端子を点検する
テルモ	温度表示が急変	再起動・新しい電池で再測定

また、どのメーカーでもセンサー部分の汚れは誤作動の原因になります。

柔らかい布で拭き取るだけでも精度が安定することが多いです。

非接触式・耳式・わき式のタイプ別確認方法

最近は赤外線を使った非接触式体温計も増えましたが、こちらは特に誤差が出やすいタイプです。

それぞれの方式に合った確認方法を知っておきましょう。

タイプ	特徴	壊れてるか確かめるポイント
わき式	家庭用の主流・精度が高い	密着不足・時間不足を除外して再測定
耳式	短時間測定・慣れが必要	左右差が大きければ位置ずれの可能性
非接触式	衛生的・外気の影響を受けやすい	室温を一定にして何度か繰り返す

タイプごとのクセを知ることが、「壊れてる」と「誤差」を見極めるコツです。

測定トラブルの原因とその対策

「高く出る」「低く出る」などの測定トラブルは、体温計自体の故障だけでなく、測定方法にも原因があります。

この章では、よくある症状とその解決法を整理します。

高すぎる・低すぎるときに見直すべきこと

高く出る原因は、主に体表の温度上昇や汗によるセンサーの誤反応です。

一方で低く出るときは、冷えた状態で測定している場合が多いです。

症状	考えられる原因	対処法
高すぎる	運動直後・お風呂上がり	10分休んでから測定
低すぎる	冷えた状態・ワキの密着不足	体を温めてから再測定
ばらつきがある	環境温度が安定していない	同じ場所・時間で複数回測る

また、測定中に動くとワキから体温計が浮いてしまい、数値が安定しません。

「動かない・密着させる・待つ」の3原則を守ることが、正確な測定につながります。

正しい測定部位と計測時間のポイント

体温計は、測定する部位と時間を守らないと誤差が大きくなります。

予測式と実測式の違いを理解しておきましょう。

方式	測定時間	特徴
予測式	約60秒	短時間だが誤差0.3〜0.5℃あり
実測式	約10分	時間がかかるが最も正確

ピピッと音が鳴ったあとも、10秒ほどそのままキープすると安定しやすくなります。

また、測定部位ごとの特徴も覚えておくと便利です。

部位	特徴	注意点
ワキ	家庭で一般的	完全に密着させる
口内	比較的正確	食後や飲食直後は避ける
耳	短時間で便利	差し込み角度に注意
額	子ども向け	外気温に影響されやすい

汗・室温・電池など意外な誤差の原因

体温計は精密機器なので、環境要因の影響を受けやすいです。

特に見落とされがちなのが電池残量と湿度です。

要因	影響	対応策
汗	体温計が冷やされ低く出る	拭いてから測る
室温	高温・低温で誤差	20〜25℃の室内で使用
電池	残量不足で表示乱れ	半年〜1年で交換

環境を整えるだけで「壊れてるかも」が解決するケースは多いので、まずはここから見直してみましょう。

体温計が壊れやすくなる環境と使い方の注意点

体温計は見た目よりも繊細な機器です。

ちょっとした保管ミスや取り扱いの癖が、寿命を縮める原因になることがあります。

ここでは、体温計が壊れやすくなる環境と、その防ぎ方を見ていきましょう。

よくある故障原因と日常での防止策

体温計の故障で多いのは、落下・湿気・電池液漏れの3つです。

これらはどれも日常のちょっとした注意で防げるものばかりです。

原因	具体的な状況	防止策
落下	洗面所やベッド横で落とす	ケースに入れて収納する
湿気	浴室や脱衣所に置きっぱなし	乾燥した場所に保管する
電池液漏れ	長期間放置・夏場の高温	使わないときは電池を抜く

また、体温計の先端部は精密なセンサーです。

無理にアルコールで拭いたり、硬い布でこすったりすると、測定精度が落ちてしまうことがあります。

清掃するときは柔らかいティッシュや布を使いましょう。

保管場所・湿度・温度の適正条件

体温計の保管場所は、意外と壊れやすさに直結します。

高温多湿や直射日光が当たる場所では、内部回路がダメージを受けやすくなります。

環境条件	適正範囲	避けるべき場所
温度	10〜35℃	車内・窓際・ヒーターの近く
湿度	30〜70%	浴室・キッチン・脱衣所
光	直射日光NG	日当たりの良い窓辺

特に乾電池タイプは、湿気で接点が錆びると動作不良を起こします。

収納ケースに乾燥剤を入れておくと、長期保管でも安心です。

長持ちさせるためのメンテナンス方法

定期的に簡単なメンテナンスを行うだけで、体温計の寿命はぐっと延びます。

次の3ステップを月に1回程度行うのがおすすめです。

センサー部分を柔らかい布で軽く拭く
電池を確認し、1年以内なら新しいものに交換
収納ケースを乾燥した場所に保管

また、使った後にすぐケースに戻す習慣をつけると、落下リスクも減ります。

日々の扱い方が、そのまま体温計の寿命を左右します。

それでも直らない場合の最終チェックリスト

ここまでの対策を試しても異常が続く場合は、いよいよ本格的な故障の可能性が高いです。

修理・買い替えを検討する前に、最後のセルフチェックをしてみましょう。

修理より買い替えを検討すべきサイン

電子機器としての寿命を迎えている場合は、無理に修理しても長持ちしません。

以下の症状が複数当てはまるなら、買い替え時期と考えましょう。

状態	特徴	対応
液晶が薄い	電池交換しても改善しない	内部回路の劣化
測定時間が異常に短い	予測式なのに10秒以下で終了	制御回路の不具合
誤差が大きい	他の体温計と0.5℃以上差がある	新しい機種へ買い替え
発熱・異臭	使用中に本体が熱くなる	直ちに使用を中止

一般的に、体温計の寿命は約5年が目安です。

落下歴がある・長期間放置していた・古いモデルを使用している場合は、思い切って新品に切り替えましょう。

メーカー別のサポート・保証対応まとめ

体温計が保証期間内であれば、メーカー修理や交換が受けられる場合があります。

ここでは代表的なメーカーのサポート体制を整理しました。

メーカー	保証期間	サポート方法
オムロン	1年	公式サイトの「製品サポート」から修理受付
シチズン	1年	カスタマーセンターへ連絡で交換対応あり
テルモ	1年	専用フォームから相談・修理受付可能

保証書がない場合でも、製品番号や購入時期を伝えることで対応してもらえるケースもあります。

型番は本体裏面に記載されているので、連絡時に確認しておくとスムーズです。

信頼できる体温計を選ぶためのポイント

買い替えの際は、使いやすさだけでなく、測定方式や信頼性にも注目しましょう。

ポイント	理由	おすすめ
実測式か予測式か	実測式の方が正確	医療機関でも使用されるモデル
測定部位	耳・額よりワキ式が安定	家庭用ならワキ式が安心
防水性能	清潔に保ちやすい	IPX7以上のモデル
表示の見やすさ	高齢者にも優しい	バックライト付き液晶

「精度・耐久性・見やすさ」この3つを満たす体温計が、長く安心して使えるベストチョイスです。

まとめ｜体温計が壊れてるか確かめるために今日できること

ここまで、体温計が壊れているかを見極める方法を詳しく解説してきました。

最後に、今日からすぐできるセルフチェックの手順を整理しておきましょう。

自宅でできる最終セルフチェック

体温計を壊れていると判断する前に、次の3ステップを試してみてください。

ステップ	確認内容	目安
1	動作確認	電源・音・表示が正常か
2	比較測定	別の体温計と0.3℃以内か
3	環境チェック	室温20℃前後で安定して測れているか

この3つを順に確認すれば、多くの「壊れたかも？」は原因が特定できます。

また、体温計の寿命（約5年）を過ぎている場合は、誤差が出ても不思議ではありません。

異常が続くようなら、修理よりも買い替えを検討するのが現実的です。