突然スマホに「通知不可能」と表示された電話がかかってきて、思わず出てしまった――そんな経験、ありませんか？
番号が表示されない不審な着信には、不安や疑問がつきものです。
「誰から？」「危険な電話だった？」「何かされた？」と気になる気持ちは当然ですが、落ち着いて行動すれば心配ありません。
この記事では、「通知不可能」の電話が表示される理由から、出てしまったときのリスクと冷静な対処法、そしてスマホやキャリアでできる着信拒否の方法まで、誰でも実践できる安全対策をわかりやすくまとめました。
通知不可能＝必ずしも詐欺ではないこと、そして正しい知識と備えがあれば被害を防げることを、この記事を通して知ってください。
もう不安に振り回されず、スマホを安心して使いこなすために、今すぐチェックしておきましょう。
通知不可能の電話とは？非通知との違いをわかりやすく解説
スマホの着信画面に「通知不可能」と表示されると、驚いてしまいますよね。
しかも、非通知とは違う表示なので、余計に不安を感じる方も多いと思います。
この章では、「通知不可能」と「非通知設定」の違いや、なぜそんな表示が出るのかをわかりやすく解説します。
通知不可能と非通知の仕組みの違い
まず、「通知不可能」と「非通知」は、まったく別の仕組みで動いています。
非通知は、発信者が「184」などを使って、意図的に番号を隠している状態です。
一方で、通知不可能は、発信者の意図とは関係なく、技術的な理由で番号が表示できない場合に出る表示です。
そのため、「非通知設定」とは根本的に異なる性質を持っているんです。
| 表示の種類 | 意味 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 通知不可能 | 番号が技術的に通知できない | 海外電話、IP電話、公衆電話など | キャリアやスマホの設定で拒否可能 |
| 非通知 | 発信者が意図的に番号を隠す | 「184」などを付けて発信 | 多くの機種で着信拒否が可能 |
両者は見た目が似ていても、まったく別物なので注意が必要です。
なぜ通知不可能と表示されるのか？主な原因を紹介
通知不可能と表示される理由は、主に以下の3つに分類されます。
- 海外の通信網を経由している国際電話
- 一部のIP電話や光電話など、番号通知に非対応の通信方式
- 公衆電話など、元々番号を通知しない回線
つまり、通知不可能＝すぐに詐欺とは限らないということです。
ただし、相手が誰か分からない以上、慎重な対応が必要です。
「通知不可能」の電話に出てしまったらどうなる？
うっかり「通知不可能」の電話に出てしまった……。
そんなとき、どんなリスクがあるのか、どう行動すればいいのかをこの章で見ていきましょう。
詐欺や高額請求のリスクはある？
通知不可能の電話がすべて危険というわけではありませんが、中には詐欺や迷惑電話が紛れていることがあります。
特に注意したいのが、以下のようなケースです。
- 国際ワン切り詐欺（折り返すと高額請求）
- 自動音声ガイダンスでプレミアムダイヤルに誘導される詐欺
- 個人情報を聞き出す悪質な営業や勧誘
一度応答してしまうと、「この番号は有人で応答した」と記録され、迷惑電話のリストに登録されるリスクもあります。
その結果、今後さらに多くの不審電話がかかってくる可能性もあるのです。
出てしまった後の冷静な対処法とは
もし出てしまったとしても、慌てず、以下の3つを徹底すれば大丈夫です。
- すぐに電話を切る：「間違い電話です」とだけ伝え、それ以上は話さない
- 絶対に個人情報を言わない：名前・住所・職業など、何を聞かれても伝えない
- 折り返しは絶対NG：高額な通話料が発生する恐れがあるため
また、不安が残る場合は、後ほど紹介する警察や消費者センターに相談するのも安心です。
「何もしないこと」が最善の対処になるケースが多いということを覚えておきましょう。
「通知不可能」の電話の正体とは？発信元の可能性をチェック
「通知不可能」と表示された電話の正体は一体誰なのか――。
すべてが詐欺や迷惑電話とは限りませんが、どこからの発信なのか知っておくと安心ですよね。
この章では、考えられる主な発信元について解説します。
海外からの国際電話の可能性
「通知不可能」の原因として最も多いのが、海外からの国際電話です。
海外の通信事業者を経由して発信されると、日本の通信網では発信番号を正確に表示できない場合があります。
その結果、着信画面に「通知不可能」と表示されることがあるんですね。
特に、心当たりのない国際電話には注意が必要です。
折り返してしまうと、思わぬ高額通話料が発生する「国際ワン切り詐欺」に巻き込まれる恐れもあります。
| 発信元 | 表示が通知不可能になる理由 |
|---|---|
| 国際電話 | 海外の通信網との互換性が低く、番号が通知されない |
| IP電話 | 一部のサービスが番号通知に対応していない |
| 公衆電話 | 着信先に番号を通知する仕組みがない |
IP電話や公衆電話が原因になるケース
最近では、インターネット回線を使ったIP電話（ひかり電話など）や、公衆電話も「通知不可能」の原因になることがあります。
特に、ビジネス用途でIP電話を使っている企業の一部は、発信者番号の通知に非対応だったり、オプション契約が必要だったりします。
また、公衆電話の場合は、電話機自体が番号通知に対応していないことがほとんどです。
身近な施設や学校、病院などからの発信でも通知不可能になることがあるので、一概に怪しいとは限りません。
ただし、やはり知らない番号であれば、慎重な対応が基本です。
今すぐできる通知不可能な電話への対策とは？
「通知不可能」の電話に備えるには、日頃からの対策が大切です。
この章では、スマホで今すぐ実践できる予防法から、キャリア別の拒否設定まで、具体的に解説します。
まずは「出ない・かけ直さない」を徹底しよう
最もシンプルで、かつ最強の対策は「出ない」ことです。
見知らぬ番号、とくに「通知不可能」と表示された電話には、原則として出ないようにしましょう。
仮に出てしまっても、通話を引き延ばす必要はありません。
「聞き取れません」「失礼します」と言ってすぐに切るのが正解です。
絶対に折り返し電話はしないことも忘れずに。
携帯キャリア別・着信拒否サービスの設定方法
大手キャリア各社は、「通知不可能」や「非通知」からの電話を拒否できるサービスを提供しています。
契約しているキャリアによって機能や料金が異なるので、下記の表で確認してみましょう。
| キャリア | サービス名 | 月額料金 | 申込の有無 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | 番号通知お願いサービス | 無料 | 必要 |
| au | 番号通知リクエストサービス | 無料 | 必要 |
| ソフトバンク | ナンバーブロック | 月額110円 | 必要 |
| 楽天モバイル | OS標準機能で対応 | 無料 | 不要 |
キャリアによっては自動音声で「番号を通知しておかけ直しください」と案内してくれる機能もあるので、しっかり活用しましょう。
スマホ本体でできる対策もある
iPhoneやAndroidスマホでは、OSレベルで非通知・通知不可能の着信を拒否する設定が可能です。
たとえば、iPhoneでは「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」で、知らない番号を自動的に留守番電話へ送ることができます。
Androidでも同様に、「電話」アプリの設定から不明な発信者のブロックが可能です。
端末側の機能も併用することで、より安心してスマホを使えるようになりますよ。
相談先と通報方法まとめ〜不安な場合の行動指針〜
「通知不可能」の電話に出てしまい、不安が残るときは一人で悩まず、適切な相談先に連絡することが大切です。
この章では、すぐに頼れる窓口を紹介します。
警察相談専用ダイヤル「#9110」について
#9110は、緊急性のない事件や不審な電話について警察に相談できる専用窓口です。
各都道府県の警察本部に設置されており、困ったときに地域の警察担当者が対応してくれます。
こんなときに使えます：
- 詐欺のような電話が続いていて不安
- 個人情報を伝えてしまい、今後が心配
- どこに相談すればいいか分からない
通話料は発信者負担ですが、ほとんどのキャリアや固定電話から発信可能です。
緊急性がある場合は迷わず110番、緊急でないときは#9110が適しています。
消費者ホットライン「188」の使い方
もし電話で商品やサービスの勧誘に関するトラブルが発生した場合は、消費生活センターへ相談しましょう。
その窓口として用意されているのが「188（いやや）」です。
最寄りの消費生活センターに自動で接続される全国共通ダイヤルで、勧誘や詐欺、契約トラブルなど幅広い相談が可能です。
受付時間は地域によって異なりますが、平日の昼間がつながりやすいです。
心配なことがあるときは、一人で悩まず、まず188にかけてみるのが安心ですね。
| 相談窓口 | 番号 | 内容 |
|---|---|---|
| 警察相談専用電話 | #9110 | 犯罪・詐欺・不審電話などの相談（緊急性がない場合） |
| 消費者ホットライン | 188 | 商品・サービス・契約トラブルの相談 |
この記事のまとめと安全なスマホ利用のために知っておくべきこと
ここまで、「通知不可能」の電話に関する正体やリスク、具体的な対処法を解説してきました。
最後に、もう一度ポイントをおさらいしておきましょう。
「通知不可能」に出ない勇気が最大の防御
通知不可能な電話の多くは、技術的な理由によって番号が表示されないだけです。
しかし、中には詐欺目的の電話も含まれており、油断は禁物です。
「出ない」「かけ直さない」を徹底することで、多くのトラブルは未然に防げます。
不審な着信には反応しないというシンプルな行動が、最大の防御になるんです。
正しい知識と設定で不審電話に強くなろう
キャリアの拒否設定やスマホの標準機能を活用することで、通知不可能な着信はかなり防げます。
また、警察や消費者センターなどの相談先も覚えておけば、万が一のときも安心ですね。
今後も安心してスマホを使うために、この記事で紹介した内容をぜひ実践してみてください。
大切なのは、正しく恐れて、冷静に対処することです。
